新築を計画中で全館空調を採用するか迷っています。
実際に使ったことがないので不安・・。メリットデメリットを教えて~!!
新築を計画中で、全館空調を採用するか悩んでいるあなた!
お任せください!があなたのお悩み解決します!(^^)!
夢のマイホーム、せっかくなら快適な家にしたいですよね!その気持ちすごくわかりま
す!
快適な生活、過ごしやすい家に「空調」は欠かせない条件。
どんなに高級な家でも、どんなにこだわった家でも、空調が効果的でないと快適に過ごすことが出来ず、すべて台無しになってしまいます・・。
そんな中、最近では「全館空調」が最良ではないかという意見が多くなってきております。
きっと全館空調で悩まれているあなたも、そう思われたのではないでしょうか(^-^)
本記事では、「全館空調」の特徴、そして「メリット」「デメリット」をプロの目線からご紹介します。
最後までお読み頂ければ全館空調を採用するかどうか決めることができますので、悩まれている方はぜひお読みください!!
プロだからこそ知っている裏話もありますので、お楽しみに・・( *´艸`)
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全館空調はいらない!?やめた方がいい??
全館空調はいらないです!
おっと失礼!ちょっと間違えました(^_^;)
「全館空調だけ」では採用しないです!!
おやおや??気になるワードですよね?( *´艸`)
きちんとご紹介しますので、さっそくいきましょう!!
全館空調とは
はじめに全館空調の概要を少しだけご説明します。
「全館空調」とはその名の通り、家全体を空調するシステムのことを指します。
各部屋にエアコンを設けるのではなく、空調機を屋根の中、もしくは機械室(2階など)を設け、ダクトを使いすべての空間に冷暖房を行きわたらせるものになります
はい、全館空調の主な機能は上記になります。
取り扱いメーカーとしては、デンソー、東芝、アズビル、三菱などが有名ですが全館空調自体やっていることは基本すべて一緒。
その中で、各メーカーが付加価値機能を付け差別化を図って販売しているかたちになります。
ここで注意すべきことがひとつ!!
全館空調メーカーは各ハウスメーカーに紐づけされているのでどの全館空調メーカーでも採用できるわけではありません。
上記のように、扱えるメーカーが決められています。検討中の方がいらっしゃったら注意してくださいね。
ちなみに、デンソーはパラディア・アズビルはきくばりという商品名で市販されています。条件さえあえばハウスメーカー問わず採用できる可能性もあります。
全館空調で後悔しないための裏話1
ここで裏話をひとつ・・
ハウスメーカーに全館空調の知識はほとんどありません。(一部を除いて)
そのせいか、いいことしか言わない傾向がありますので注意が必要です。他社と競合している場合はその傾向はさらに強くなります。
ですが知識がないのはまだいいです。ネットで調べれば誰でも得ることができますので、ある程度は自分でも調べることが可能です。
しかし、計画中の間取りプランに反映されない場合は注意してください。
全館空調は家中にダクトを通しますので、機械やダクト用のスペースが必ず必要になります。
間取りの打ち合わせなどの際に注意して見ておかないと、着工間際になって収納が小さくなります・天井下がりができますと言われかねません・・(^_^;)
全館空調に慣れていない設計士にありがちなのが「建物の構造が決まってから」という言葉を使います。
しかし、構造が決まる前でも天井が下がる範囲などはある程度分かりますので、そのワードがでたら注意してください!
間取りにどのようなスペースが必要になるかは、こちらの記事にまとめておりますのであわせてお読みください。
メリット
温度のバリアフリー化
全館空調の最大のメリットはなんといっても温度のバリアフリー!
各居室はもちろん、洗面室、廊下、玄関などこれまで空調できなかったところも冷暖房の対象になります。
家中の温度が均一化されるためどこにいても快適なのはもちろん、急激な温度変化で起こるヒートショックを軽減することが可能です。
ヒートショックという言葉はご存じだと思いますが、全国で年間どのくらいの方が亡くなっているかはご存じでしょうか?
東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)の報告によると、年間で1万7000人ほどの方が急激な血圧変動で亡くなっております。
これはなんと、交通事故死亡者数のおよそ4500人/年をはるかに上回る数・・。
家族を守るためにもヒートショック対策が必須であることは明白で、高齢であれば尚のこと。
その対策として温度のバリアフリーができる全館空調は最良の手段なのです!
空間の自由度が広がる
全館空調の場合、これまで設置していた壁掛けのエアコンはなくなり、天井または壁にグリルが付くだけになります。
壁掛けエアコンによる凹凸がなくなるため空間がスッキリとし、吹き抜けなどを取り入れるなど、間取りの自由度も上げることが可能です。
夢が広がるマイホームのプランニングに「開放的な空間」「家全体をひとつの空間に」といったコンセプトも取り入れることができますので、注文住宅と全館空調は相性ピッタリ!
また室外機の数も壁掛けエアコンのように、5~6台などではなく、1台もしくは2台で済みますので外観もスッキリ!お庭などの外構の計画も立てやすくなることは間違いありません。
部屋干し効果も
これはメーカーとして全館空調の特徴とはうたっていないのですが、引き渡しをしたお施主さんから多く聞かれる効果です。
全館空調の場合、家中の空気が常に動いていますので部屋干しに良い効果を与えているようです。
ただ、全館空調の機能としてカタログに記載されているわけではないので、過度の期待をするのは禁物。
筆者もお施主さんに説明するときはあくまでオーナーの意見のひとつですと説明していますが、その方が信ぴょう性があるようで、奥様方は非常に期待されます(^_^;)
さらに除湿効果をお求めになるのであれば、ダイキンの「カライエ」という壁掛け型の除湿器がおすすめです(^^)v
全館空調とカライエを組み合わせれば、湿気やカビ対策は万全でしょう!
デメリット
すみません、おそらくデメリットの方が多く書くと思います・・。
コストはかかりますので覚悟を
壁掛けエアコンをつける
これは必須です!!
先述したとおり、真夏真冬に故障したら一発アウトです・・
メンテナンス員がすぐ来るのも難しいですし、来たとしてもその場で修理できるとは限りません。
冬ならまだしも、真夏に直るまでの間エアコンなしで過ごすのは不可能だと思います。
赤ちゃんがいるご家庭であれば尚のことです!
ですので、全館空調が壊れた際に避難できる部屋をひとつ作っておきましょう!そのために全館空調とあわせて壁掛けエアコンは必ずつけるようにしてくださいね(^-^)
換気設備が必要なことも
全館空調は、部屋中の空気がまわります。それと同時に臭いもまわります・・
これを知らない方が意外と多いので、全館空調を検討する際は注意して下さいね!
全館空調自体で臭いを防ぐことはできないので、家電品などで対応するようにしましょう。
臭いの代表的なものといえばやはり焼肉ですよね・・(^_^;)
別記事でおすすめの換気扇も紹介しておりますので、あわせてお読みください!
全館空調で後悔しないための裏話2
ここでさらに裏話をひとつ・・
最近の異常気象で、温度や湿度が高くなっています。10年前と比べると絶対湿度なんかも上がっています。
これが全館空調にどんな影響を及ぼすかというと・・・結露します・・。
ダクト内には冷えた空気が流れている、そしてダクトのまわりは熱い空気がある。この温度差で結露します・・。
2年ほど前から結露の件数が増えており、天井にシミができたり、点検口を開けたら水が垂れてきたなど聞くようになりました。
これまでは問題なかったお宅でも発生しているので要注意です。対策としては、プランニングの段階から余裕もったダクト計画をすること。
狭い空間にダクトをギチギチに通してしまいますと、まわりの熱い空気に流れが出来ず、熱が滞留し結露になりやすいです。
この結露に関しては、ここ数年の増加傾向は異常です・・。四季がある日本なので根本的な解決は難しいとは思うのですが、
せっかくの家がフタを開けたら水浸しとかはちょっと残念ですよね・・。
設計士さんや、営業さんに相談して、間取りと全館空調のバランスが上手くとれるような計画にしてもらいましょう、
計画段階からリスク回避することで引き渡し後の生活が大きくかわりますか
自分にあった全館空調メーカーの探し方
ますは、比較して検討するために一括見積をとるようにして下さい(^-^)
その中から、気になるハウスメーカーをいくつかピックアップし、それから展示場に足を運びましょう!
最近は全館空調を採用しているところが多いため、一括見積やネットでの情報収集を行わなければ、時間がいくらあっても足りません・・。
おすすめのサイトは「間取りプランを無料で作成してくれる」タウンライフ!
まとめ
全館空調ほんとにいりますか?の結論!!
全館空調だけでは採用しません!どこか1部屋に壁掛けエアコンを付けるなら採用OKです!!これが最良の手段です。
わたしは10年やってますが、予備で壁掛けエアコンと付けているご家庭は少ないです・・。
理由は、予算や意匠の関係など様々です・・。
当然ですが、全館空調も機械なので、故障は必ずしますし、突然使えなくこともあります。
真夏、真冬にとまって非常に大変な思いをしているオーナー様をたくさん見てまいりました・・。
全館空調を採用するのであれば、かならず予備エアコンを入れてください!
日頃の快適さというものは、時間が経つと当たり前になっていき、故障などによって生じた不便さが際立つようになります。これは例外なくだれもがそうです。
これからの生活を大きく左右するものなので、慎重に検討してくださいね<m(__)m>
全館空調で後悔しないための裏話3
最後に・・
この記事を見て予算の都合上、全館空調の採用が難しい方はこちらをどうぞ!
最近効果があると実証できた裏技です・・( *´艸`)