全館空調はカビが生えるって口コミとかに書いてあるけど実際は??
本当のところが知りたい!!
快適な設備として浸透しつつある全館空調。最近はほとんどのハウスメーカーで採用しています。
でも、全館空調って本当に快適なの??なにかリスクはないの??って思っちゃいますよね(^_^;)
結論から申し上げます。
非常に快適ではありますが、リスクが大きいです!!
そしてその大きなリスクというのは、結露・カビの発生です。
本記事では、全館空調の最大のリスク「結露」に関して紹介します。
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全館空調のダクト内部のカビ
全館空調に関して、お施主さんから多く受ける質問が「ダクトの中はカビないの?」というもの。
そんな時、筆者は自信を持って言います「大丈夫です、ダクトの中はカビません!」
そう、ダクトの中はカビないんです。
よく、加湿機能のついた全館空調はカビますよ~と言われる方がいらっしゃるのですが、それは間違いです!
加湿機能はそんなに性能が高くない
大体ですが、全館空調の加湿の効果は湿度でいうと5%~10%向上させる程度。
あくまで建物の過乾燥を防ぐ目的で入っているので、室内が快適な湿度になるほどの加湿性能はないんです。
逆に、お施主さんが加湿性能を過剰に認識してしまい、引き渡し後に加湿力が弱くクレームになることがあるくらい・・・
その程度の加湿力しかないので、ダクトの中がカビることはありません。万が一カビが生えるようであれば、それは他に原因があるでしょう。
風の速さが1m/秒以上
空調は、24時間365日動いています!
春や秋、冷暖房が必要ない時期でも、全館空調は24時間換気を行っているため、送風運転で動いています。
カビの発生しやすい環境として、ダクト内部の風速が0.1m/秒以下になると風の当たる表面が乾燥せずカビの発生要因になると言われています。
全館空調の風速は最低でも1m/秒。
そして24時間365日、風は流れ続けます。常に風がダクト内部を動いている状態なのでカビは発生することはありません。
しかし、全館空調を止めてしまうとダメです!カビは生えます・・。
リモコンでOFFにしない限り全館空調は止まりませんが、お子さんがさわってしまったり、なにかのエラーで止まってしまったという事例はありましたのでそこだけは注意しておきましょう!
全館空調のダクト外部のカビ
「ダクト外部はカビ生えないんですか?」
この質問をされる方は非常にするどいです!!
答えは、「生えます」です。
100%確率というわけではありませんが、実際にカビが生えているお宅はありました。
ではどこに生えていたのか??・・・それは天井裏。
ダクト内部との温度差
空調のダクトは、屋根の中や天井の中を通しています
屋根の中って、めちゃめちゃ熱いんです・・。真夏に入るとサウナ状態・・(^_^;)
毎年、熱中症で倒れる職人がいるほど灼熱です・・。
そんな灼熱の中に冷気が通っているダクトを通します。もうお分かりですよね??
温度差で結露します。
いくらダクトに断熱材が巻かれているとはいっても、昨今の異常気象には付いていけてないんですね。
ダクトのまわりに水滴が付き、それが滴下し、天井に垂れます。
垂れた水滴は、天井や断熱材にシミ込んで黒カビになります。
ひどいと天井にシミのようなものまでできます。
密接空間
差での結露をさらに加速させることになります
ダクト同士が重なっていたり、屋根の中の木材に触れていたりと、狭い空間にダクトが密集すると結露のリスクが非常に高くなります。
と、いうより結露する量がかなり増えるんです・・。
冷えたダクト同士が触れあうと、滴下する量がさらに増え、天井裏に水たまりができてしまうほど。
もはや、カビが生えやすいので注意しましょうというようなレベルではありません(^_^;)
全館空調でカビを生えさせない方法
結露によるカビの発生は、ここ数年で急増しています。
原因は気温の上昇と、絶対湿度の上昇によるところが大きいです。
ではどう対応すれば良いのでしょうか??
カビの原因となる結露の発生を防ぐ具体的な方法を紹介します!
余裕をもったダクト計画
結露対策でもっとも重要なのが、ダクトをはじめとする全館空調に必要なスペースを十分に確保すること。
ロフトがほしい・天井は下げたくないなど、どうしても意匠との取り合いで全館空調のスペースはいじめられがちです。
全館空調のスペースが狭くなってしまうと、先ほどご紹介した通り結露のリスクが非常に高くなります。というか確実に結露します・・。
お施主さんも、夢のマイホームなのでいろいろご希望や、こだわりがあるのはもちろん分かります。
しかし、全館空調だけではなく、設備には必ず必要なスペースというものがあり、守らなければそれ相応のリスクが生まれます。
全館空調を採用するのであれば、全館空調に合わせた家づくり、余裕を持ったダクト計画を行い結露・カビの発生を防ぐ必要があります。
ハウスメーカー側から、全館空調に必要なスペースの説明が必ずあります。その際に無理な注文をしてギリギリを攻めないようにしましょう。
実際に結露した物件で、ダクト計画をやり直したら改善した事例もあります!
ハウスメーカー側も、好きで間取りをいじめたいわけではないのです。やむを得ず必要なものとして説明をしていますので、理解をした上で打ち合わせをすすめていきましょうね!(^^)!
建物の気密処理
家の中って穴だらけって知ってました??(◎_◎;)
筆者はいまの仕事につくまで、家の中に穴が空いているなんて考えもしませんでしたw
全館空調のダクトもそうですが、電気の配線、排水管などは建物に穴をあけて通しています。
その穴を空けることで天井裏や床下、要は屋外となる空間と家の中がつながっている状態になります。
もちろんその空けた穴の隙間は埋めます!そのままにしておくことはありません!
しかし、完全ではないんです・・。
どうしても、どこからか外気が入ってきてしまい、真夏の暑い空気がダクトに当たり結露の起こす原因になってしまうんです。
これに関してはハウスメーカー側に頑張ってもらうしかありませんので、契約時などに気密処理をしかっりとお願いします!と強くお願いしておきましょう(^_^;)
まとめ
全館空調ってカビが生えるの??
この回答は、半分がイエスで半分はノーです。
ご紹介したように、きちんと対策を立てられればカビの発生は防ぐことができます。
しかしここでひとつ・・とんでもないことをお伝えします・・。
全館空調だけではなく、ふつうの壁掛けエアコンでも結露しています。
えっ?ダクトとかないのに結露するの??と思いましたよね・・。
冷媒管が結露するんです。冷媒管とは室内機と室外機をつなぐ配管のことを指します。
実は結露って全館空調に限ったことだけではないんですΣ(・ω・ノ)ノ!
冷媒ガスが入っている管もキンキンに冷えていますので、ダクトと同じ現象がおきます。
なので、エアコンを設置する際は家の中を配管しない露出配管がおすすめです!(^^)!
全館空調は、お引渡ししたお施主さんからの評判も良く、非常に快適な設備ではありますがリスクはあります。
回避する方法は、しっかりとした打ち合わせと知識です!
人生で1度のマイホーム!打ち合わせは決めることが多く大変だとは思いますが、後悔しない家作りのためにもう少しだけ妥協せずに頑張りましょうヽ(^o^)丿